仕事ができない人はADHDという障害かも?特徴や対処法!

ADHD, 大人の発達障害 

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会社に仕事ができない人はいませんか?「遅刻が多い」「言ったことをすぐに忘れる」「いくら注意してもなおらない」もしかしたら、ADHD(注意欠陥多動性障害)という障害かもしれません。ADHDがどういった障害なのかを周囲が理解してあげることが一番の改善策です。

仕事はできな人はADHDが原因?

ADHDは、発達障害のひとつで「注意欠陥多動性障害」とも呼ばれています。
その名の通り、不注意が多かったり、落ち着きがなかったりと日常生活に支障が現れます。

仕事の場面では、「なんで?」と思うようなミスをしたりします。
例えば、書類にハンコを押すといった単純な作業でもスムーズにできないことがあります。「かすんでしまって綺麗に押せない。あっ、マットを敷けばいいんだ!」ところが、マットが見つかりません。「そういえば、この間もこうだった。」と思い出します。ADHDの人は、必要なときに、脳内にもっている情報をうまく活かせることができないのです。

ADHDの人には、子どもの頃に成績がよかった人や、学歴が高い人もいます。しかし、本人も自分がADHDとうことに気づいていないケースも多く、ミスが続くことで落ち込んでしまいます

仕事ができないADHDのスパイラル

  • 遅刻
  • 社会人2年目で営業職のAさん(24歳)は、業績は悪くないのですが、遅刻が目立ちます。

  • 会議での発言
  • 会議でもよく発言するAさん。素晴らしい企画だと思って発言するのですが、予算のことも考えずに、思いついたことだけを発言してしまい周囲の反応はいつも微妙。

  • 指示を忘れる
  • 午後になって上司に「〇〇(指示していた仕事)はできたか?」と聞かれたAさんは、午前中に言われた指示をすっかり忘れていました。こういうことが多々あります。

  • 退社前のドタバタ
  • 遅刻やミスで落ち込んでしまったAさん。ふと気がつくと退社時間寸前。今日中にやらなければいけない仕事だけも片付けなければいけないとドタバタ。

  • 帰宅後は疲労困憊
  • 仕事での遅刻やミスが多いAさんは、毎日が疲労困憊で、疲れきって翌日の準備もできずに寝てしまいます。

本人は一生懸命やっているつもり

Aさんは、仕事をいい加減にいしているつもりでもなく、やる気がないわけでもありません。むしろ、人一倍頑張っているのに、うまくいかないことばかりで落ち込んでしまうのです。ADHDの人は、本人も周囲も気づかずに、そんな毎日が続いているのかもしれません。

ADHDは理解することで改善される

発達障害は、生まれつきの脳機能の障害によるものです。発達障害のひとつである、ADHDは、「多動性」「不注意性」「衝動性」の3つの特徴をもつ発達障害です。幼稚園や小学校などで集団生活が始まった頃に、行動ルールを守れなかったり、落ち着いて話を聞けなかったりすることで表面化していきますが、子どもの頃は個性と判断され、ADHDと気づかないまま大人になるケースの多いです。そのまま、社会に出て仕事ができないとと判断されてしまうのです。
しかし、ADHDの3つの特徴を本人や周囲が理解することで、仕事におけるミスは改善されます。

ADHDの3つの特徴と仕事での対処法

ADHDの人は、やるべきことの順番を決め、着々にこなし、時間どおりに終わらせるということが苦手です。そのため、遅刻やミスが増えてしまいます。それは、本人の努力ではなく、ADHDの特徴によるものです。

ADHDの3つの特徴

ADHDには、「多動性」「不注意性」「衝動性」の3つの特徴があります。その特徴の現れ方によって、不注意が多いタイプ、衝動的で落ち着きがないタイプ、両方とも強いタイプに分けられます。

ADHDの特徴①:多動性

じっといしていることができず、常に手足を動かしたり、もぞもぞしていたりする。落ち着きがなく、退屈なことには耐えれません。
多動性の例としては、

  • よくしゃべる
  • 会議などでじっとしていられない

ADHDの特徴②:不注意性

注意が散漫で、すぐに気が散る。集中力がもたず、ひとつのことをやり続けることが困難。その反面、好きなことには集中しすぎる傾向があります。
不注意性の例としては、

  • 集中できない
  • 忘れ物、なくし物が多い
  • 書類の作成・見直しが苦手
  • 整理整頓ができない
  • 物事の順序立てが苦手

ADHDの特徴③:衝動性

思いついたらすぐに行動に移さないと気がすまない。判断と行動が直結していて、その結果どうなるかを考える前に行動してしまいます。
衝動性の例としては、

  • 人の話をさえぎって話をする
  • 順番が待てない

仕事ができない背景にあるADHDの特徴

ADHDの人は、仕事でミスが続くことで、周囲からはやる気がないように見えるこがあります。準備や管理ができずに、ドタバタしていたり、ボーっとしていたりしているように見えますが、やる気や性格、怠け癖ではなく、ADHDの特徴によって、段取りよく物事を進めることが苦手なのです。仕事ができないと判断されてしまう背景には、ADHDの特徴があります。

  • すぐに気が散って集中できない
  • → 不注意性・多動性

  • じっくり考えり、待つことができない
  • → 衝動性

  • やるべきことがわかっていても、先送りしてしまう
  • → 不注意性

  • 約束や責任を果たせない
  • → 不注意性・多動性・衝動性

  • 決められたやり方や手順に従って進められない
  • → 不注意性・衝動性

  • 落ち着かず、おしゃべりをしてします
  • → 多動性

  • 計画が立てれない、準備ができない
  • → 不注意性・衝動性

ADHDが仕事で必要な5つの課題

ADHDの人は、ひとつひとつの物事が点のように散らばっているため、目の前にある物事しか対処できず、順序立て物事を行うことが苦手です。さらに、物事に取り組む前に何しとけばいいのか、準備することが苦手です。そのため、物事をひとつとして考えるのではなく、点と点をつなぐための課題を意識して、物事に道筋をつけること、つまり「段取りするチカラ」を身につけることで、仕事でのミスは少しずつ改善されていきます。

ADHDの人は、足りないよものを補いながら物事を行うことが大切です。それが、これから紹介する5つの課題です。この課題を意識することが「段取りするチカラ」につながります。

ADHD課題①:時間の管理

その場その場で気ままに生活するのではなく、時間を区切って生活することを意識しましょう。仕事だけでなく生活する上での基本のスケジュールを決めることから始めましょう。何時までに終わらせると決め、アラーム機能をつかって時間の区切りを管理するのもいいでしょう。

ADHD課題②:物の管理

ADHDのひとは、整理整頓が苦手で片づけができな人が多いです。物の量や置き場を決めたりして、「増やさない」「探さない」「なくさない」を意識するようにしましょう。

ADHD課題③:プランニング

物事を感情で決めてしまいがちなADHDの人は、やらなければいけない物事を書きだし、方法を考えながら優先順位を考えて、やる順番を決めていきましょう。初めから複数の物事の順番を決めるのではなく、まずは、ひとつの物事をする方法を考え、次にもう一つの物事をする方法を考え、それからどちらを優先してやるかを決めるといった流れで、簡単なやり方から始めるようにしましょう。

ADHD課題④:記憶の補強

物事は忘れたではすまされないことがほとんどです。メモなどを活用して記憶の補強をしましょう。手帳やカレンダー、パソコンにスマホ、何でもいいので、とりあえず書くことが重要です。

ADHD課題⑤:気持ちの持続

気持ちの持続の意味は広く、集中力、モチベーション、心のエネルギー、焦らないなど。ADHDの人は、これらの持続力が足りない傾向にあるので、休憩をしたり、今の状況を把握しなおしたり、自分を励ましたりして、持続することを意識しましょう。

ADHDは周囲の協力次第で活かせれる

約束の時間や期限を守れない、物の管理ができない、簡単なミスを繰り返す。仕事ができない人として評価されがちなADHD。「どうしてできないんだ!」と叱っても、ADHDの場合、本人を追いつめるだけで何も効果はありません。一生懸命やっているのに、結果が出なくて悩んでいるのは本人です。むしろ、長所を見つけて褒めるほうが有効です。ADHDの人は、やる気になれば集中して頑張るからです。苦手な部分を周囲が理解して協力体制をつくり、特徴を仕事に活かせるようなやり方が見つかるはずです。

苦手な部分を頭ごなしに叱るのではなく、ミスの原因を話し合い、どうしたら改善できるのかと前向きに考え、長所を褒めてやる気を高めて活かしてあげる。そのやりとりの中で、以下の周囲が注意するポイント、

  • 報告・連絡・相談を強化する
  • 相談しやすい環境をつくる
  • メモをとるように指示する/li>
  • 褒めてあげる

これらを押さえて、周囲の協力体制をつくり仕事を進めていくことで、一緒に仕事をしやすくなったり、また、職場の空気も変わっていきます。

ちょっとしたアドバイス

同僚がADHDの場合は、できるところは協力してあげたり、忘れていそうなことはさりげなく教えてあげるなど、ツメが甘かったり、締め切りに間に合わないということが起こらないように、さりげないサポートをしてあげましょう。
また、上司がADHDの場合は、言うことがコロコロ変わったり、自分勝手で調子がいいように見えますが、割り切って付き合うこと。ある程度のことは諦めて、確認を頻繁にとってサポートしながら、信頼を得るようにしましょう。

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